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2011年09月05日

イタジイの森とジュゴン


名護市民として様々な活動に係わられたいっぱくさんは名護市民会館の中ホール
の緞帳のデザインもされた。1985年62歳の時の制作「森の調べ」の下絵。
幾つかのデザインの中からセレクトされたが、どの下絵もやんばるの森の息吹が
充満して「亜熱帯」そのもの。また、地元紙のコラムに連載された記事の中に発見!
 「ジュゴンの嘆き」
小学校に入学したころか・・・名護湾の砂浜にジュゴンが引き上げられたという。そ
の姿を今でも、名護湾の美しい砂浜とありありと想い浮かべることができると記して
いる。(中略)ー彼の友人が子どもの頃、パッパー(名護でおばあさんのこと)が話
すには「波の荒い、寒い冬の夜更けには、東海岸から山越に聞こえて来る風や並の音
に混じって、ザンの悲しい、悲しい、泣き声が、かすかに、かすかに聞こえてきたも
のさー」ジュゴンは声を出して泣かないとのことである。まして、東海岸から聞こえ
てくるはずがない。パッパーはヒトによって食いつくされてゆく、ジュゴンの声にな
らない嘆きの深さを、感じとっていたのであろうか。
1992年1月17日沖縄タイムス「唐獅子」
(注:単独ではなかなか鳴かないが、群れだと鳴く。また、捕まると鳴くそうで
す。)




Posted by まーめ at 23:00│Comments(0)
 
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