2011年04月16日
海を看取る
もうすっかり透明度を失って、生きものたちの死臭に満ちた東江の海。
最期を看取るために、今日も有光さんたちがカメラを手に記録を続ける。
どんどんと白濁し、砂が押し寄せて来ても、サカナたちは泳いで逃げない。
彼らは自然の災害時には一番安全な岩陰に身を潜めて、じっと嵐が過ぎ去
ることを待つのだろう。しかし、人間の手によってもたらされた行為は、
いつまで待っても治まらず、彼らにただ死をもたらすだけだ。
まるで今、北の大地と海を汚している『人災』のように。
人工の砂場の上には、腐臭を嗅ぎつけたカラスたちが舞う。
白濁の海に潜ると、まるで船酔したような体調になるという。
Posted by まーめ at 21:20│Comments(0)
│人災